2012年4月9日月曜日

自転車(チャリ)でいこうよ!:【メンテ講座】チェーンのクリーニング ―簡易編―



■□■準備■□■
簡易的なチェーンクリーニングで使用するのは以下の3点。

【ブレーキ&パーツクリーナー】
チェーンの油汚れを落とすための溶剤。
自転車に限らず、様々なクリーナーが各社から発売されているはず。(細かいことはわからん)
チェーンの汚れはチェーンオイルにいろんな粉塵が混ざることによって、黒い油汚れになるため、有機溶剤系または油系の溶液に溶かして落とします。ちなみにホームセンターで安価に買えるKURE5-56は、揮発性が高く、全くチェーンに留まってくれないため自転車チェーンのオイルとしては不適ですが、逆にクリーナーとしては◎。これはマメ知識。

今回使用するのはショップでオススメのWAKO'SのBC-9。ロードバイクにはプラスチックパーツもたくさん使われているため、プラスチックにかかっても大丈夫なクリーナーを選ばなくてはいけません。このシリーズは有機溶媒に弱いプラスチックなどに対しても刺激を与えにくい成分になっています。スーパーの袋もとろけないのじゃ!(※KURE5-56など油系溶液はプラスチックを溶か� ��ないのでOK。)


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【オイル】
潤滑油のこと。クリーニング後にチェーンをはじめとするパーツの関節にさします。
一口にオイルと言っても、グリスのような揮発性が低いが硬い油や、さらっとしていて染み込みやすいが揮発性の高い油など様々。チェーン以外のパーツの関節には、外から差す時も揮発性の低い硬めの潤滑油をさす方がよいです。チェーンに関しても硬めの油がよいですが、汚れを拾いやすくなかなか洗浄で落としにくいため、マメにさすのであればさらっとしたオイルの方が使いやすいです。しかしさらっとしたオイルは揮発しやすいため、まめにさす必要があります(頻繁にさすほど良い)。

今回使用するのはWAKO'SのCHAINE LUB(水置換)
このシリーズはさらっとした軽いオイルで揮発しやすいですが、最大の特徴は「水置換」性。潤滑油は基本的に油なので水とは相容れませんが、このシリーズは水とも親和性が高いので、チェーンを水で洗浄した後、乾燥させずに潤滑油をさせるというメリットがあります。水置換性のないものを潤滑油として用いるときは、潤滑油がはじかれるのでチェーンを十分に乾燥させてからオイルをさすこと。


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ちなみに、書店で買ったメンテナンス関連の本には、自転車を購入したら最初についてたチェーンのオイルを落として、新たに入れ直せ、と書いてあった気がしますが、こちらのショップでは、「出荷時はメーカーの硬いが良質な油がチェーンの奥にまでしみこませてあるので、できればこれを落とさずに使いたい。ただ、それは使ってくうちに取れていくものなので、やむなく外から差す」と教わりました。なので、購入直後はチェーンの水洗浄はしばらくせずに今回のこの簡易的なクリーニングに留めておくのが良いそうです。

【布orペーパータオル】 
クリーニング時に使用。
チェーンに引っかかって残るので、あまり繊維がぼろぼろでないものの方が良いです。使い古した古着や、ホームセンターの日用品売り場で1ロール300円くらいで売っている使い捨てのふき取りペーパーがよいらしいです。ちなみに、キッチンペーパーやリードを使ってみたが、逆に水分を含み過ぎる上、途中でボロボロになりチェーンに繊維が引っ掛かるのでお勧めしませぬ。 

■□■手順■□■
クリーニングの手順は簡単。


チェーンの汚れは外側よりも内側にたまります。


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1.クリーナーで汚れを落とす。

ノズルを汚れのある内側にあてて、吹き飛ばしながら汚れを落とします。
今回使用したクリーナー(BC-9)はホイールや周りのパーツについても大丈夫ですが、周りが汚れるので飛ばないように当て布することをおすすめします。 ※油系溶剤で落とす場合はホイールへの飛散に注意してください。


チェーンの端から端まで行ったらペダルを回し、まだ洗浄してないところを同じように洗います。これを一周繰り返します。

2.オイルをさす

チェーンの汚れを落としたら、次はオイルをさします。
さし忘れるとチェーンが切れたり重くなったりするので注意です。またチェーンオイルはオイルなので、ホイールにつくとブレーキが効かなくなるなど事故のもとになります。周りへの飛散についてはクリーナーよりも慎重に。



オイルをさす部位はチェーンの関節部分です。
外側ではなく、内側の関節にさします。ここで大雑把に吹きかけると、この関節部分に入らず、チェーンの切れや重たくなる原因となります。一つ一つの関節に吹きかけるようにするのがベストです。ちなみに外側から吹きかけたり1か所につけて伸ばす方法は、さび止めにはなりますが、それ以上の意味はありません。

3.オイルをふき取る。
余分なオイルをふき取ります。
2で丁寧にさしていれば、チェーンの外側を良く拭き取っても関節の中に入っているはずなので大丈夫です。ここで拭きとりが甘いと、チェーンをこいだ時の遠心力で中の潤滑油が飛び散り、フレームなどが汚れるので、オイルのふき取りもしっかりしておくのが良いでしょう。
 

以上でチェーンの簡易的なクリーニングは終わりです。

個人的にはオイルを塗った後、再びパーツクリーナーを使ってブレーキパッドの当たる部分やフレームについた汚れをふき取っています。パーツクリーナーはチェーン以外でも汚れ落としに使えます。

  (・∀・)ノ  な、簡単じゃろ! 

 チェーンクリーニングキットを買ったら、チェーンの水洗浄についてもまとめたいと思います。

【備品参考価格】
パーツクリーナー:WAKO'S/BC-9 650ml ¥1050
オイル:



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